利休にたずねよ
KBC名画招待試写会に行ってきました。
第140回直木賞を受賞した山本兼一の同名小説の映画化です。
利休の切腹当日、妻の宗恩がたずねます。 「あなた様には、ずっと思い人がいらっしゃったのでは…」
胸中に秘められた記憶を蘇らせながら、利休の人生、利休の美意識の原点を描いています。
利休が、美を追求した人…って、日本史で習いましたっけ!? (あ、侘び・寂び…?)
利休の切腹も、秀吉の逆鱗に触れたからって…覚えてないなぁ~お恥ずかしい。
原作小説の台詞を引用した脚本も素敵でした。
「生きている喜びを、この一服で味わいなさいませ」
「私が額(ぬか)づくのは、美しいものだけでございます」
言葉だけでなく、海老蔵の所作、茶釜の炊く音、とにかくすべてが美しい。
国宝級の建造物で撮影し、長次郎作・黒楽茶碗を100年ぶりに使う…と、美にこだわった作品。
“お~い、お茶”どころではありませぬ。
市川團十郎とのシーンは、実生活とダブってみえて…かなりせつなかったです。
信長・秀吉も、あっちよりもこっちのキャスティングの方が絶対イイ。
12月7日(土)より、全国ロードショー!