「抱擁、あるいはライスには塩を」 江國香織
文庫化を待望していた一冊なのです。
二冊で対になる文庫の表紙も、素敵。
単行本もきれいなのですが、600Pの長編なのでかなり重たく、さらりと読みたくても読めなくって。
三世代ににわたる風変わりな一族の物語が、時代、場所、語り手を変えて綴られます。
「ライスには塩を」とは、この家族にだけ通じる言い回しの一つで、「自由万歳!」という意味。
家族にだけ通じる言い回しや合言葉の表現がユニーク(だけど、非現実的で笑えるものではない…)
知的好奇心炸裂まちがいなし?の江國ワールド、堪能できます。
“キャサリンにはヒースクリフがいるのはわかるけど、ジェイクにはヘレンがいた”と言われてもわからず、検索しました(笑
残念だったのは…集英社文庫のフユイチフェアのおまけがもらえなかったこと…
店員さんに、フェア対象の文庫じゃないから渡せませんっていわれた~(涙
江國さんの記事がたくさん載っている「青春と読書」がゲットできたので、機嫌直る(笑