博多座二月大歌舞伎
初日だったのですが、満員御礼でした~!
博多座内も華やかで、勘九郎を模した博多人形や山口松園作『魂』の書が展示されていました。
演目の絵も飾られていました。
まず、『平家女護島 俊寛』
先代勘三郎丈の役者人生最期の役であること…
勘三郎丈が流刑地・鬼界ヶ島と考えられる硫黄島の海岸を舞台に歌舞伎公演を行ったことは有名です。
きっと、博多座での復帰を願って、俊寛を演じたかったんだろうな…
仁左衛門丈の俊寛、博多座で初披露とのこと。
ライオンキングのプライドロックのような岸壁で、皆が乗る船を見送りひとり残る俊寛の『みらいで…』
いろんな思いがまざった感じがして、胸が締め付けられました。
幹部俳優が袴姿の正装で並んで行われる『口上』が聴きたくて、夜の部を選びました。
仁左衛門丈も橋之助丈も、父親の勘三郎丈のように愛される役者になると信じていると。
芸の道は一生修行の道、末永く御贔屓御後援賜りますよう願いあげまする…と。
大好きな父から言われたように、兄を支え続ける…と、弟・七之助丈。
様々なことがありましたが、去年の2月2日から始まった、新勘九郎襲名披露公演。
父をはじめお兄さん方、あたたかいお客様に支えられてここまできた、と新勘九郎丈。
彼らの口上を聴いて、本当に仕事はひとりではできないということ。
様々な関係者のおかげさま…という言葉を感じました。
歌舞伎はまだまだ初心者ですが、彼らの成長を見守りたいです。
義経一行と海上で戦う平知盛が大碇を担いで入水するラストシーンが有名な『義経千本桜 渡海屋大物浦』
マッチョな海の男・知盛を演じる新勘九郎丈、かっこよかった~
最後は、長唄囃子連中をバックに、コミカルなしぐさで踊る橋之助丈の『芝翫奴』
休憩時間が長いということもあるけれど、つ、疲れました…鑑賞する方も、体力が要ります。
壁一面に飾られた、お祝い飾り絵馬。
江戸文字で書かれてあるけど、よ、読めない…
あっ、大竹しのぶ、発見!
びっくりしたのが、勘三郎丈のブロマイドが販売されていたこと。
親子三人での連獅子を買いたかったけれど、売り切れてたので、口上と船乗込みの写真を買いました。
祝い幕も華やかでした…千穐楽は26日なので、よい席はお早めに!