「四十九日のレシピ」 伊吹有喜
NHKでドラマ化されていたので、内容をご存知の方も多いでしょうか。
母親が急死したあと、残された家族がそれぞれの心の傷と向き合いながら再生していく姿を描いています。
子どもを産まなかった女の人生は、産んだ人より余白が多いのだろうか。
きっと人生には何かが必要だ。
食って寝て起きての日々を鮮やかに彩る何かが。
幸せな気持ちを作り出す何かが。
笑い喜び驚きときめき期待する、心を動かす美しい何かが。
失って初めて気が付いた。
望んだ花はなくとも別の美しい花がいつも咲いていたことに。
差し出された愛情を当たり前のように受け取り、ないがしろにしていたことに。
主人公に共感できるところが多すぎて、ちくちくしながら読んでしまいました。
ワタシもがんばろう。
バターのせ塩ラーメン、食べたいな。